心理臨床カウンセリングセンター主催フォーラム「ゲーム依存・ギャンブル依存・物質使用障害の現状と理解」を8月6日にオンライン(Zoom)で開催しました。
■シンポジスト
木戸 盛年(愛知みずほ大学人間科学部講師)
田中 禎(ただしメンタルクリニック院長)
野田 哲朗(東布施野田クリニック理事長院長)
道重 さおり(神戸学院大学心理学部非常勤講師・研究員)
司会:土井 晶子(神戸学院大学心理学部教授・心理臨床カウンセリングセンター長)
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の長期化にともなう外出自粛によるストレスは大きなものがあり、暇つぶしや孤立感、不安感等を埋める為のアディクション(嗜癖)の拡大、悪化が深刻な問題となっています。今回のフォーラムでは、アディクションについての研究、現場での実践を行っておられる精神科医・心理職及び研究者の4名をシンポジストに迎え、さまざまな依存症や物質乱用についての現状についてご講演いただき、理解を深めることを目的としました。
ただしメンタルクリニック院長の田中禎先生に「一般精神科クリニックにおけるアドラー心理学に基づくアルコール依存症の実際」について、本学心理学部非常勤講師・研究員の道重さおり先生に「薬物依存への理解と支援~だめゼッタイはダメぜったい」について、愛知みずほ大学人間科学部講師の木戸盛年先生に「ギャンブル障害(依存)の研究と実践」について、東布施野田クリニック理事長院長の野田哲朗先生に「コロナ禍での大学生の嗜癖習慣の変化とメンタルヘルス」についてご発表いただきました。
参加者からは、「依存をテーマに様々な角度からお話を伺うことができ、大変勉強になりました。研究が進み、支援を求める人への道筋が整ってきている一方で、予防的な取り組みがどの程度功を奏しているのか、考えさせられました。」、「私の知らない分野であった「依存」について、実践の現場からのお話から深く学ぶことができました。」など、多くの感想が寄せられました。