神戸学院大学心理学部広報誌 CoCo-Navi Vol.2
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大学教員の仕事は大きく分けて3つあります。学生への講義や研究指導といった「教育」と、自分の「研究」、専門性を生かした「社会貢献」があり、忙しい生活を送っています。では、心理学部の教員はどのような心理学に対する考えを持って学生を教育しているのでしょうか。そこで、学生からの信頼も厚い岡村心平先生にお話を伺いました。●研究分野は臨床心理学、心理療法論。不登校などの問題に関する家族支援や、フォーカシングの理論と実践を主な研究課題としている。●担当授業(2020年) 家族心理学/心理学基礎実験実習Ⅰ・Ⅱ /心理学入門実習Ⅱなど心理学のエッセンスは、日常のふとした会話や癖などの中にも意外とあふれています。授業で学ぶことはもちろん大事にしてください。でもさらに大切にしてほしいのは、日常生活の中でふとしたことに疑問を持つことです。「どうしてこうなるのだろう」「一体どう考えたらいいのだろう」など、常日頃から様々な情報や、出来事に対して不思議がる”アンテナ”を立てることで、そこに豊かな発見があるはずです。例えば、発表の際にいつも緊張して上手くいかない時、そういうアンテナを立てると「どうして私は人よりも緊張するのだろう」という疑問を持つかもしれません。そうすると、次の発表時に「自分がどの段階で緊張するのか」という実験ができます。こんな風に自分の日常へ疑問を持つアンテナを立て、自分で実験をすると、緊張することすら面白くなると思うんです。だから皆さんには、疑問を持つことを大切にして頂きたいですし、是非その疑問を、みんなと一緒に共有し、面白がりながら、さらに深めてほしいと思っています。帰宅・入浴・夕食20:00〜24:00研究会参加18:00〜20:00退勤 17:30打ち合わせなど15:00〜17:00授業(昼食込み)10:00〜15:00岡村先生も通勤時間や家で過ごしているときにアンテナを張っている!?就寝0:00〜6:00起床・身支度・出勤6:00〜9:00事務作業・授業準備9:00〜10:0018:000:006:0012:00日常をさらに面白く講師/岡村 心平先生公認心理師、臨床心理士●2018年、関西大学大学院で博士(心理学)を取得。スクールカウンセラーや、心療内科で相談活動に従事した職歴を持つ。Pick up! our teacher

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