神戸学院大学心理学部広報誌 CoCo-Navi Vol.3
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先生の専門分野の紹介先生の経歴の紹介河瀬先生の研究内容についてこのコラムでは、心理学部のさまざまな分野に精通している、魅力的な先生方について発信します。今回は本学に新しく着任された河瀬諭先生にフォーカスし、特に、大学教員の仕事の一つである「研究」についてお話を伺いました。・コンサートなどステージ上で複数の演奏家や歌手がいるときに、観客は誰を見ているのか。・合奏のタイミング調整で、指揮者と奏者は、なぜぴったりと合わせられるのか、どうやって合わせているのか。・観客はホールのどこに座りたくなるのか。・演奏の場にいる全員の一体感をコントロールできるかどうか。・プロ同士が合奏するのとAI同士が合奏するのではどう違うのかとした認知心理学、社会心理学、そしてエアロビクスの楽曲制作なども行っています。感性情報心理学(音楽心理学、コミュニケーション、認知心理学、消費者心理学)音楽と心と体に関する研究を継続。2000年に大阪大学基礎工学部生物工学科を卒業し、2007年3月に大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)を取得。大阪大学大学院人間科学研究科特任助教、名古屋工業大学大学院工学研究科特任准教授を経て現職。2015年からヤマハ音楽研究所の研究員としても活動。色々な研究をしていますが、その中でも現在は音楽と身体の動きに着目し、どんな時に身体を動かしたくなるのか、筑波大学のチームとともに研究を行っています。また、今までの研究内容を挙げると、音楽だけでなく、情緒の変化や視覚的注意、他者とのコミュニケーションなど音楽を取り巻く環境についても研究をしてきました。例えば、その時、メロディーやリズムなど音楽的要素の何が影響しているのか。その時、アイコンタクトなど他者とのコミュニケーションが大事かどうか。などなど。このように、音楽に関連するさまざまな要因について着目しています。他にも、音楽教育や、音楽を対象河瀬 諭先生Pick up! our teacher

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