【CoCo-Navi.コラム】生活に少しの工夫を<特集:○○と心理>

CoCo-Navi
2022.08.01

 眠れなかったり、集中できなかったり、不安が続いたり。また、なんとなくお腹の調子が悪かったり、風邪のような状態が続いたりするなどの症状で悩んでいることはありませんか?私もなんとなく身体がだるくて、何をするにも億劫に感じられる時が度々あります。もしかしたらそれは自律神経の乱れが影響しているかもしれません。

 自律神経には、人が活動的な時に活発になる「交感神経」と人がリラックスしているときに活発になる「副交感神経」があります。この2種類の神経がどちらも高く維持されている状態が、自律神経のベストな状態です。しかし、ストレスにさらされたり、不規則な生活習慣を続けたりしていると、交感神経が異常に高く、逆に副交感神経が異常に低い状態になってしまいます。夜に中々寝付けないという人はまさに交感神経が活発になっている状態といえます。

 自律神経はストレスや過労、偏った食生活などで、一時的にですが簡単に乱れてしまいます。特にストレスに関しては、悪い出来事のみで感じるものではありません。進学や就職、出産などの良い出来事でも人間はストレスを感じるのです。

 このように自律神経が乱れることで起こる様々な症状を、総じて「自律神経失調症」と呼びます。例えば、若い人で多く見られる「起立性調節障害」や中高年の女性で多い「更年期障害」なども、自律神経失調症の一種です。「起立性調節障害」とは、血圧が上がらずに、朝起きることが難しい、頭痛や吐き気を起こすなどの症状がでる疾患です。「更年期障害」は、ホルモンバランスが乱れ、精神状態に影響が出たり、身体に痛みが出たりして、日常生活に影響を及ぼすものです。その他にも、最近では、がんの増殖や転移にも自律神経が関与している可能性があるとの研究もあるそうです。

 そんな自律神経を整える方法は様々ですが、簡単に明日から実践できる方法を紹介します。それは、朝起きたらコップ1杯の水を飲むことです。

 腸は副交感神経の支配下にあるため、起床後の交感神経が高まるタイミングで腸を刺激することで、副交感神経が低下しすぎるのを防ぐことができるといわれています。まずはこれを続けてみてください。毎日続けることで、少しずつ生活が変わっていくかもしれません。美容面での効果も期待して、私も継続しています。皆さんもぜひ実践してみてはいかがでしょう。

<参考文献>
小林 弘幸(2021).結局、自律神経がすべて解決してくれる アスコム

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執筆担当:心理学部学生広報チーム
岡田 紗也佳 心理学部心理学科3年次生
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