研究科長ごあいさつ

社会が求める公認心理師を育成します

2019年4月に心理学研究科を開設しました。本学大学院では、それまでの10年以上にわたり臨床心理士などの心理専門職を養成してきました。心理学研究科は、その経験と蓄積を活かして、わが国で初めての心理専門職の国家資格である公認心理師の養成を行なっています。公認心理師は、心理学に関する総合的かつ専門的な事実上6年間(学部4年間及び大学院修士課程2年間)の教育、研究体制においてその養成が求められる心理学の高度な専門資格です。2021年3月に第1期生が修了し、同年秋、本研究科から新たに18名の公認心理師が誕生しました。

神戸学院大学大学院心理学研究科の修士課程では、医療、福祉、教育等の多様な現場において実践的な実習を実施しています。実習では、各分野のさまざまな現場において、多職種と連携しながら活動することの重要性を学びます。

現在、グローバル化が進む一方で、複雑化した社会システムにおける心理社会的ストレスが私たちの心身の健康にマイナスの影響を与えています。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の長期化による心身の負担も問題となっています。このような複雑で先行きが不透明な社会に生きる人々の心の健康を守るために、公認心理師が必要とされています。

神戸学院大学大学院心理学研究科の修士課程では、このような社会のニーズに応える、確かな知識と技能を持った公認心理師を育成します。さらに、博士後期課程を開設し、最新の科学的知識にアップデートすること、そして、より高度な心理専門職としてスキルアップするためのカリキュラムを整備しています。実務経験を生かした研究に取り組み、専門性を高めて、ステップアップを目指してください。実践をさらに高度なものにする学びの世界を体験しましょう。

神戸学院大学 心理学研究科

研究科長  小久保 香江

Dean of Graduate School  Kae Kokubo