【CoCo-Navi.コラム】損してる?シャワーだけのお風呂<特集:○○と心理>

CoCo-Navi
2022.08.01

 梅雨も明け、本格的な夏を迎えましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。この時期になると、暑さからくる疲れや忙しさから、シャワーだけの入浴を考える人も少なくないと思います。TesTeeLabの調査によると、20代の人が毎日湯船に浸かる割合は5割程度で、夏場は4割まで下がるという結果が出ています。私もこの結果と同じく、以前まではシャワーのみを利用していました。しかし、このような入浴方法では、本来お風呂が持つ力が発揮されているとは言えません。そこで今回は、入浴が身体とこころにもたらす健康効果やおすすめの入浴方法を紹介していきます。そしてこれを通じて、皆さんのお風呂での時間がさらに有意義なものになればと思います。

 はじめに、お風呂に浸かることで得られる健康効果についていくつか紹介します。1つ目は、体温が十分に上がることで血行が促進され、新陳代謝が高まります。また、全身が温まることで、自律神経が副交感神経優位(リラックスした状態)になります。

 2つ目は、浮力によって筋肉や関節の負担を減らすことにより、浮遊感やリラックス効果を得ることができます。また、湯に浸かることで体に水圧がかかり、臓器や血管が刺激されることで全身のむくみが解消されやすくなります。これらの健康効果は、シャワーだけでは得ることができません。

 続いておすすめの入浴方法について紹介します。入浴時の水温は40度あたりが目安です。40度という温度は、ヒートショックを防ぎやすく、幅広い人が安全に入浴を楽しむことができる温度です。10分程度浸かることで、全身を温めることができます。

また、湯に浸かることが難しい日などは、浴槽に湯を少量張り、簡易的な足湯を行うこともおすすめです。私もよく行いますが、足先や足首の血行を促進することで足のむくみが取れ、疲労を軽減させることができます。

 最後にお風呂は身体だけでなく、こころの健康を整える場でもあります。私は、課題に追われたときや気持ちが落ち込んだときに入浴し、身体とこころの健康やバランスを保っています。このように湯に浸かることは、1日の疲れを癒し、気持ちをリセットすることにもつながります。そのため、普段から入浴を短縮しがちな人や疲労を感じやすい人は、ぜひこの機会にお風呂で過ごす時間を大切にしてみて欲しいです。

<参考文献>
早坂 信哉(2018).「シャワーしか浴びない人」が損している理由——温泉療法専門医が考えた「疲れをとる入浴法」—— 東洋経済ONLINE Retrieved from https://toyokeizai.net/articles//253150(2022年6月9日)
早坂 信哉(2020).シャワーだけの入浴は健康効果なし!?専門医が教える正しい入浴法とは OZmall Retrieved from https://www.ozmall.co.jp/healthcare/onkatsu/article/26463/(2022年6月9日)
YASSY(2020).お風呂に関する調査【10代・20代版】 TesTee Lab. Retrieved from https://lab.testee.co/bath-report2020(2022年6月9日)

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執筆担当:心理学部学生広報チーム
淺野 喬介 心理学部心理学科3年次生
「夏が大好きです!」