心理学部の合同ゼミでクラウン&サーカス観覧研修を実施しました。

お知らせ
2025.12.25

2025年12月20日、支援的コミュニケーションを学ぶ実習の一環として、「ポップサーカス 東大阪公演」を観覧する学外研修を実施しました。心理学部の難波ゼミ、道重ゼミ、岡村ゼミによる3ゼミ合同企画として、有志の学生20名が参加しました。

 

研修の事前学習として、19日(金)の合同ゼミにて岡村講師による「クラウン(道化師)」をテーマとした講演を行いました。岡村講師は、クラウンの養成研修を受講し、実際にアマチュアクラウンとしてショーやグリーティングなどのパフォーマンスを実践しながら「クラウンになるプロセス」による心身の変容について研究しています。クラウンの歴史や役割、即興性を伴うコミュニケーションや、個性の活かし方などの解説が行われました。

 

学外研修当日の20日は、クリスマス仕様のサーカステントの中で、開演前の観客を盛り上げるためのクラウンパフォーマンスを観察しました。ジャグリング、イリュージョン、バランス芸、エアリアル、多人数による空中ブランコなど、息をのむようなフィジカルパフォーマンスが次々と披露され、その緊張感あふれる舞台の合間に、クラウンが不意に舞台袖から登場し、観客を和ませる場面が随所に見られました。

 

クラウン・パフォーマンスの真骨頂は、舞台転換の合間を即興的に「場つなぎ」することにあります。観客の注意を引きつけ、緊張を緩めつつ自然に舞台から退き、次の演目へとつなぎます。あたかも、スリルに満ちたパフォーマンスによって交感神経系が刺激されている観客を、クラウンによるユーモアと安心感のある関わりが副交感神経系を活性化させるような仕方で、観客の心身の状態を巧みに調整している様子が観察されました。

 

特に、観客を舞台に招き入れる「客上げ」と呼ばれるパフォーマンスからは、観客と舞台をつなぐ媒介者としてのクラウンの重要な役割が明確に示されていました。即興的なやり取りを通じて相手の反応を受け止め、場を支える姿は、支援的コミュニケーションの実践例として示唆的でした。

 

当日はクラウン講師であるG・E-JAPAN代表の白井博之先生にも同行いただき、サーカスにおけるクラウンの役割やエンターテイメントにおけるコミュニケーションについて講評をいただきました。

 

参加した学生からは、「ハラハラドキドキする演目と、クラウンの安心感のある芸の対比がとても印象的で、120分があっという間だった」「観客の雰囲気を読み取りながら即興的に関わるクラウンのコミュニケーションは、就職活動の面接などにも応用できそうだ」といった感想が寄せられました。

 

本研修は、心理学的視点から支援的コミュニケーションを体験的に学ぶ貴重な機会となりました。